「お子さんに芸能活動させてみませんか?」などと声をかけられて舞い上がってしまう親御さんは少なくないと思います。活躍する子役タレントと自分の子供を重ねて、あんなふうに人気者になれるのなら、と二つ返事でOKしてしまう親御さんもいるかもしれませんが、即答するのは危険です。

もちろん、純粋にタレントとしての特性を見抜かれて声をかけられている場合もあります。しかし、残念ながら今のご時世にはスカウト詐欺も存在するのです。どのような詐欺かというと、「タレントになりませんか?」と声をかけて、養成所に入会させるための高額な入会金、そしてレッスンのための月謝を支払わせながら芸能活動は一切紹介しないという悪徳業者です。

入会の際には宣材写真撮影と称して数万円の要求や、オーディションを受ける費用として都度数万円を要求されることもあり、数年にかけて何十万円も搾取されてしまったということも実際によくある話なのです。

しかし、だからといってスカウトが全て詐欺ではありません。純粋にタレントとしての才能を見抜かれて声をかけられている場合もあります。

では、どこで詐欺かそうでないかを見極めれば良いのかというと、純粋なスカウトの場合は芸能事務所や養成所が「どうしてもこの子に自分の会社のタレントになってほしい」と思って声をかけているため、なんらかの好待遇が存在することがほとんどです。養成所の入会金やレッスン料の免除や、一般よりも格安待遇での価格設定、オーディションの免除などです。

また、声をかけられる際には必ず相手は名刺を提示してくると思うので、返事をする前にその会社について調べてみることも必要です。誰もが良く知る芸能事務所や養成所の名が書かれた名刺を持っているからと言って信じて即決してしまうのも危険です。詐欺師の中には偽造名刺を作っている場合も珍しくはないため、必ずその事務所について調べてみる必要があります。

大手事務所の中には「わが社はスカウト行為は一切していません」とHP上に記載しているところもあるので、その事実確認と担当者が本当にその会社に在籍しているか電話をかけて確認することも有効です。

子役になりたいと思ったら、自分で芸能事務所やタレント養成所のオーディションを受けるというのが一般的なルートです。スカウトの場合はそれを通り越して、事務所の側から「来てください」と頼まれる行為にあたるため、それ相応の対応を事務所がしてくれているかを見極めることが大切です。

自分の会社で子役としてしっかり育てたいという真摯な態度が見られるか、子供への接し方で見極めるのも大切なことです。

このように書くと、子役のスカウトは詐欺を疑えと思われるかもしれませんが全てがそうではありません。在籍してから支払うものはあるのか、芸能活動はどのように行うのか、子役として育ててくれる環境はあるのか、などその後のことを調べてしっかり見極めることが大切です。