子役の入り口ともいえるオーディション。初めてのオーディションにエントリーするかどうかで、悩む親御さんも少なくないようです。

かわいいわが子に「やりたい!」といわれると弱いのが親。ただ、何の心配もなく初めから積極的に後押しできるかというと、そうでもないようです。これをご覧の方の中にも、そんな状況を経験済み、まさに今…という方もいるかもしれませんね。

子役を目指したいという子供の親の悩みは、費用や学業だけでなく多岐にわたるようです。その中で、たびたび聞かれるのが、将来への不安です。

仮に、子役としてお仕事をもらえるようになった場合、その後はそのままの流れで芸能人になるのかということです。芸能界は世間一般からすると、ちょっと特殊な世界に見えます。収入も安定性に欠け、浮き沈みの激しい業界です。そのため、芸能人になりたいというとその不安から、「やめたほうが良いのでは」と考える保護者が多いのです。

では、子役として活躍の場を得た人は、みなさん芸能人になっているのでしょうか。かつての人気子役を思い浮かべれば分かるとおり、そうではありません。

もちろん、子役として活躍し、今も芸能界の最前線で活躍している人もいます。最前線とはいえないまでも、何らかの形で芸能界に関係している人も少なくありません。また、役者としてではなく、モデルや歌手とジャンルを変えて活躍している人もいます。

しかし、その一方であまり表に出てこないのが、完全に引退した人たちです。ごくたまに、テレビの「あの人は今」といった内容で、表に出ることはありますが、大半の人は引退するとメディアには登場しなくなります。一部では、普通の会社員になっていて、昔子役をやっていたことを周囲も知らないという人もいます。飲食店などの店舗経営をしている人もいます。子役として知名度がなかった人に至っては、ほとんど分かりません。

現在活躍中の芸能人のプロフィールの中に、子役としての活躍歴が出ていても、子役としての印象がない人もいます。つまり、子役時代の活躍は、大人の芸能人になってからの知名度とイコールにはならないということです。

ちょっと前の話題に、有名子役の引退がありました。まだ、10代半ばの義務教育中。引退にはあまりにも早すぎるように思えますが、その理由は学業専念。

今、「子役になりたい」といっているお子様も、すぐに自分のことを考えられる年頃になります。子役を目指すことは同学年の子たちに比べ、大人の世界をのぞく機会が増えることでもあります。それは、より具体的に将来を考える機会になることでしょう。そこで、芸能界に残りたいと思うかどうかはわかりません。

子役時代を満喫して、きれいさっぱり芸能界から引退するのもありです。よって、オーディションを受ける段階で、芸能界で生きていくことを危惧する必要はないのではないでしょうか。お子様の芸能界入りに不安があるのでしたら、オーディションを受けながら、時間をかけて答えを出していくのも一つの方法ではないでしょうか。