かけがえのない大切な時間は、過ぎてから実感するもので当時はなかなか気づけないものですよね。振り返ってみて、「あの時は楽しかったなあ」とか「青春してたなあ」とか思うものですよね。私にも学生時代にそんな思い出がありました。

私は小学生の時からずっと舞台に立つ活動をしていました。年に1回の大きな公演とその他イベント参加など、学生時代の思い出はほぼ舞台にあったといっても過言ではありません。練習はもちろん楽しくて充実なものでしたし、良い役が貰えたりソロのパートが貰えたりすると嬉しくて、日頃の嫌なこともここへ来れば全て発散できるような、私にとってはかけがえのないものでした。中でも、その劇団で出会った仲間たちとの他愛のない日々は、今思い返しても本当に大切で宝物だったなあと感じます。休憩時間に何でもないようなことをお喋りしたり、練習が終わったら皆でご飯を食べに行ったり、当時はそれが楽しくて楽しくて、時間があっという間に過ぎていました。逆に練習中は真剣で、ケンカしたことも、先生に怒られて悔しくて泣いたことも、休みの日にみんなで自主練習をしたこともありました。そして本番が終わった後はみんなで泣いて感動を分かち合いました。みんなで1つのものを創り上げる喜びというもの知ってから、小学生で始めた舞台も、気づけば大学卒業を控えていました。学生であることが劇団の条件だったので、やめざるを得ないという状況になってしまいました。最後の舞台を終え、しばらくは抜け殻のようになって何も手につかないという状況でした。

今でも、たまに思い出すことがあります。当時の仲間たちとも、月に1回は必ず再会していますが、決まって思い出話をします。そこで思ったのが、他愛のない日常が、実はとてもかけがえのない時間だったということです。今はあの達成感を味わったり、仲間たちと毎日ふざけあったりすることはできませんが、私はとてもかけがえのない時間を学生に時に過ごせていたんだなあと、仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいです。