セカンドライフの充実をはかるなら、シニア劇団に注目!

団塊の世代にとって、生きがいとは何でしょう。 趣味や習い事に旅行、孫の世話などで日々忙しい人もいれば、家でゆっくりとした時間を過ごしている…なんて人も多いのではないでしょうか。 仕事や家事、そして子育てに費やしてきた時代を経て今がある、それは努力の賜物です。 だからこそ、「今度は自分自身のためだけに輝いてみたい」 そんな風に考えるシニア世代が、次なるステップとして考えているのは…。

■シニア劇団とは

中高年の男女が、テレビや芝居の舞台などで役者として活動する劇団です。 団塊世代が定年退職をきっかけに入団することが多く、50代から80代以上の幅広い年齢層のシニアが活躍しています。 シニア劇団と呼ばれる団体は、全国に100劇団があると言われています。

■シニア劇団が必要とされる理由

シニア世代の人生経験を生かした骨太な作品作りが、シニア劇団の魅力だと言われています。 時代を生き抜いてたからこそできる、シニアの自己表現の豊かさは、演劇界おいて至宝とも呼べる存在ではないでしょうか。 また、身体をフルに動かし大声を出すと言った劇団は、シニア世代にとって認知症予防やストレス解消、または健康維持においても良い効果が確認されています。 ここ数年、市区町村が主催となったシニア劇団が各地で結成されており、その活動は今や全国に広がる勢いを見せています。

■シニア劇団に入った人の理由

シニア劇団に入団した理由は人によってさまざまですが、皆さん一様にして「人生これからだ」と前向きな考えを持っているところです。 仕事も子育ても一段落し、「これから老いていくだけの人生なんて、こちらから願い下げだ」と、自由を満喫している人が多いようです。 そんなまっさらな気持ちで挑む演劇の世界は、見てるよりも演じた方が面白いとワクワクさせてくれるのだとか。

■シニア劇団が人気の理由

シニア劇団は、「いつでも入団できて、いつまでも在籍できる」といった自由な形を取っているところが多いのが特徴です。 スクールや習い事のような縛りがないことも、シニア世代に受けている理由かもしれません。 また、「皆と一緒に稽古や歌の練習はしたいけど、舞台に立つのはちょっと…」と感じる方でも気軽に参加できます。 中高年であれば、未経験者でも気楽に入団できるところも魅力の一つだとか。 「上手い下手は二の次で、とにかく大きな声で笑って楽しもう」そんなシニア劇団特有のスタンスが脳や身体の若返りに貢献しているのかもしれません。

シニア劇団の魅力

1.経験を演技に活かせる

シニア世代は、いくつもの苦難を乗り越えた経験があります。 友人や家族との死別を経験したり、加齢とともに体力の衰えを痛感したり、人によっては立ち直れないほどのつらい体験をしたりと、人それぞれいくつもの困難を対処してきたことと思います。 そういった酸いも甘いも知っている世代だからこそ、若者には出せない奥行きの深い演技ができるのではないでしょうか。

2.認知症予防

認知症を予防する上で大切なコトの中に、「声を出す」「社会との繋がりを持つ」「外に出掛ける」「恋をする」などが挙げられます。 歌やセリフを覚える時に声を出すことや、仲間との深い人間関係を築いたり、稽古に行くために電車やバスに乗るなどは、全て認知症の予防に良いことがわかります。 また、劇団の仲間との楽しい会話や劇中の相手役に恋をする…なんてことも脳の活性化が期待できます。

3.健康維持

稽古場や舞台で仲間と一緒に歌うことは、身体の健康だけでなく心や脳の働きを健全にしてくれます。 また、大声をあげてセリフを読むことは、免疫力を高める健康効果があります。 人は声を出すことで、横隔膜が収縮され内臓にも刺激が加わり、血流が良くなります。 血流が活発になると体温も上昇し新陳代謝も活性化されることで、内臓機能が向上していくのです。 消化や循環器系の機能を高めて免疫力をつけることで、身体は健康を維持できる仕組みなのです。

シニア劇団にまつわるエトセトラ

1.未経験者だからこそ活かされるリアリティ

歌うことが好き、芝居に興味がある、一人でいるよりも仲間といたい、そんな人たちが集う団体こそシニア劇団です。 劇団の中には経験豊富なベテランもいれば、歌も芝居も未経験と言ったフレッシュなシニアもたくさんいます。 一人ひとり年齢も違えば経歴や動機も違う、そんなシニアたちが稽古を重ねて一つの作品を作っていきます。 その思いに、ベテランも未経験者も違いはありません。 未経験者だからこそできる、リアリティ豊かな感情表現を、是非芝居に活かしてみましょう。

2.膝や腰が多少悪くても劇団に携わることは可能

シニア劇団の稽古においては、気分や体調の悪い人は無理をしないことが鉄則です。   演劇は、動き回る役もあれば終始座りながら演じる役もあるように、作品によってもさまざまな配役があるので、その時の体調に合わせた役柄を演じることは可能です。 また、劇団には演者以外にも照明や舞台セットの構成など、裏方の仕事も重要なポストの一つです。 団員が一丸となり一つの作品に取り組むことがシニア劇団のモットーですので、ご自身の体調云々で入団するのに二の足を踏む必要はありません。

3.男性団員が圧倒的に少ない

シニア劇団の男女比は、全国的にみても女性の方が多く、大都市では女性のみの劇団もいくつか存在しています。 男女が在籍している劇団でも、圧倒的に男性が少ないとされ、女性が7割ほどを占めている劇団が多数あると言われています。 そういった理由もあり、どこの劇団も男性の参加を広く募集しているところが多いようです。

4.いずれテレビで活躍できるチャンスは無限大

シニア劇団に所属していることで、時代劇のドラマやCMの出演依頼が来る可能性はもちろんあります。 ですが、本格的にテレビなどで活躍できる役者を目指すのであれば、芸能プロダクションへの所属やプロの劇団のオーディションを受けることをおすすめします。

⇒ 時代劇、ドラマ、CMなど本格的にシニアタレントを目指すには?

最後に

いかがでしたか。 シニア世代のセカンドライフは気持ち一つで道が分かれます。 寂しくさせるのも、充実させるのも、結局はその人の生き方次第ということでしょうか。 軽い気持ちで始めた演劇が、「面白すぎてやめられない」とうれしい悲鳴を上げるシニア世代も大勢います。 そんな人たちの存在を、これからあなたの生きがいを見つけるヒントにしてみてはいかがでしょうか。